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- 数値の裏読み~「おもて」だけでは誤解する~
小谷野です。
発表される数値や指標から実態を読み取るのは難しいと感じます。
たとえば、日本の株式市場の活況観は「日経平均株価」で伝えられます。
先週、証券会社の社長さんから、こんな話を聞きました。
「日経平均は日本の株式市場の実態を表していない。
その理由は、日本のGDP(国内総生産)に占める製造業の割合は20%にもかかわらず、
日経平均指標では製造業の比重が60%と大きく、活況の非製造業の株価比重が低いので
日本の株式市場の実態を現さない」という主張です。
GDPの業種構成に置き換えると日経平均は現在の水準よりも5000円以上も高くなるそうです。
また、「食糧自給率」も誤解が生じる基準値です。
健康的でおいしい野菜作りに地域ぐるみで取り組み、出荷量も売上も大きく伸ばしている、
地域リーダーの言葉が先日TVで紹介されていました。
「いくら我々農家が頑張っても食料自給率は上がらないんですよ。」
日本の食料自給率は40%に満たないと言われますが、この自給率はカロリーで計算されるので、
実態とはかけ離れています。
つまり、健康に良いがカロリーの低い農作物を農家が多く生産しても、自給率は上がらないのです。
決して日本の農業が衰退しているのでは無く、生産高ベースの自給率は7割近くになります。
また、規制緩和の記事で「全面規制緩和~99%の品目を解禁~」とあっても、
残り1%の品目が市場の過半を占めている、なんてこともありました。
裏も読まないと、大きな誤解となります。