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- 食品偽装と開示 ~性悪説で監査~
小谷野です。
また食品偽装が世間を賑わしています。
超高級ホテルの名前が上がっているのには驚きます。
たとえば、フレッシュジュースは1杯1500円以上しますが、
それが絞りたてでは無く容器詰めの既製品だったそうです。
果物を絞る人件費を負担しているつもりでしたが。
一人の消費者としては、せめて高級ホテルは消費者向けのメッセージが真実であることを証明する
定期的な「監査」を受けてほしいと思います。
株式市場で、嘘の決算報告した会社に投資して損をしたのと同じ感覚です。
ところで、この「監査」の歴史ですが、日本と英米では全く異なります。
英米では、企業性悪説風土から生まれました。
資金調達を行うために、真実であることを第三者によって証明を受ける必要性から
「監査(AUDIT)」が始まりました。
日本では、企業も人も性善説を前提に社会の仕組みができていますので、
第三者による監査など仰々しいことは嫌います。
監査制度は「お上」から規制の一環で導入されました。
ところで、偽装問題がなければ、食品に関する様々な表示を見ることは楽しいものです。
手こね、鮮○、地○、放飼、生産地、生産者名、食材育成時の特徴など、
開示内容は今回の事件で後退すること無く、進化していくことを期待します。
~ にわか評論家 小谷野でした ~