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- 18才偏差値の偏重~不思議な国ニッポン~
小谷野です。
この国では、人を知ろうとする時に「どこの大学を出ている?」と無意識に質問する人が多いように感じます。
「出ている」とは卒業では無く、入学を意味しています。
修士、博士課程修了校よりも、最初に入った大学名への評価が大きいようです。
ちなみに米国では、優秀な学生は大学に入った後に上位校へ転校していくのが通常であり(オバマ大統領も然り)、
さらに、修士・博士課程の評価も重要になります。
私は、大企業の人事部で採用活動経験がありますが、学生の学校名は重要ですが、
大学で何を学んだかとか成績よりも、面談による人柄、性格を重視していました。
先日、ある不祥事を起こした社員の話を聞いた経営者が、「そいつ、どこの大学、出とる?(名古屋弁で失礼!)」と聞きました。
問題の認識や解決に役立ちそうも無い質問ですが、人を知ろうとする場合に反射的に発せられるのですね。
ところで、日本の大学は、世界の大学ランキングでは上位に入りません。
東大でも30位以下(10年ほど前はベスト20にギリギリ入っていましたが)、日本の有名私立大学は軒並み200位以下です。欧米のみならず、アジア地域の他大学の後塵を拝しています。