代表 小谷野幹雄のブログ

2014年05月01日働きたい女性のモチベーションを奪うもの~望まれる制度改革~

小谷野です。

結婚した女性が社会で働く際に、そのモチベーションを奪ってしまう制度がこの国には存在します。

パワハラやセクハラの事ではありません。税制および健康保険・社会保険制度です。

 

優秀な人材の宝庫である主婦層の採用活動に力を入れている会社は数多くあります。しかし、主婦の方は異口同音に週3日以上働きたくないと言うそうです。
家庭の事情や趣味の時間確保の為と思いきや、そうではありません。
働きたいが、働き過ぎると夫に迷惑がかかるというのがその理由です。

夫の確定申告で配偶者控除が無くなったり(年収103万円)、現在無償の健康保険や年金保険の支払負担が発生してしまう(年収130万円)ことをおそれているのです。
しかし、普通に働けば(年収150万円超)、負担は発生しても家計の収入増になることを理解してもらうのに時間がかかるようです。

 

女性の社会進出には制度改革が必要です。
夫の確定申告で配偶者控除するのではなく、夫婦合算確定申告(Married Filing Jointly)を基本として各控除額を決める税制の導入や、社会保険制度においては、実際には年金を支払っていない人を支払っていると「みなす」第3号被保険者制度は従来から問題とされており改正が必要でしょう。

働いている女性に対しては、失礼で不公平な制度といえるでしょう。
女性は社会には出ずに、家を守るという男尊女卑のなごりを感じます。

 

~ 妻に「働きに出たら?」「いや!」 小谷野でした ~


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