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- 八咫烏(やたがらす)~世界遺産、熊野三山①~
小谷野です。
今週はサッカー国際親善試合キリン・チャレンジカップが開催されました。
日本代表チームのユニホームの左胸には、いつもの鳥のマークが入っていました。
その鳥は鷹か鷲でしょうか、いや、足が3本あります。
答えは、八咫烏(やたがらす)です。
八咫烏は、日本の神話に登場します。
紀元前7世紀、日本を平定しようとした磐余彦尊(後の神武初代天皇)が東征した際の苦境時において、熊野国から大和国に八咫烏が道案内をしたおかげで、橿原に大和朝廷を開き、紀元前660年2月11日(建国記念日)、初代天皇に即位したといわれています。
足が3本である意味は、熊野本宮大社では、「智・仁・勇」「天・地・人」を表すなどの掲示がありましたが、諸説あるようです。
この神話から八咫烏は導きの神として信仰され、サッカー協会のシンボルマーク、日本代表のエンブレムとして、ボールをゴールに導く願いが込められていると言われています。
大きな試合の前には、協会の人間が熊野三山に必勝祈願に訪れるそうです。
また、明治時代に日本に初めてサッカーを本格的に紹介し、普及させた中村覚之助さんが、熊野出身であることも関係しているかも知れません。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の地域は、この八咫烏神話のある熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)はじめ、熊野古道、那智大滝、高野山、吉野山までと、和歌山・奈良・三重の3県にまたがります。
~私の八咫烏はどこ、小谷野でした~