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- いかなる時代環境でも利益を出す仕組み ~選択と分散~
小谷野です。
1都3県の緊急事態宣言が延長になり、文字通りラストチャンスとして3月に再延期されていた中高校生の修学旅行はキャンセル、卒業関係イベントも縮小されるそうです。各方面で、忍び難きを忍ぶ状況がまだ続きそうです。
さて今週は、アイリスオーヤマ株式会社の創業者 大山 健太郎さんの「いかなる時代環境でも利益を出す仕組み」2020.9.23日経BP社からです。
この本のタイトル「いかなる時代環境でも・・・」は、アイリスオーヤマの企業理念第1条に記載があります。これは、オイルショック後、倒産の危機に瀕した経験から生まれた理念とのことです。
・設備の稼働率は7割以下
生産体制に余裕を持たせ、突発需要に瞬時に対応できる体制を維持する。マスクの大量生産が可能であったのはこの経営方針があったからである。目先利益の最大化ではなく、どんな環境でも利益が出せる仕組みに重点を置いている。
・マーケットインではなく、ユーザーイン
プロダクト型、市場要望に応えるマーケットイン型も悪くはないが、エンドユーザー(使う人)が「これは役立つ」と満足するか否かを考える。
・製品開発は「リレー型」では無く「伴走型」
商品開発は「リレー型」の企画部門→開発部門→製造部門では無く、部門軋轢が出ないように、毎週月曜日に終日「プレゼン会議」という開発会議を行い、その会議に全部門が参加して新商品が生まれる「伴走型」の開発体制としている。
・「選択と集中」ではなく、「選択と分散」の戦略である。特定の市場に集中しすぎると、不透明な時代環境では命取りになりかねない。
自社の強みを広げる形で,分散する戦略を取る。分散しているから多様な知恵が得られる。
~何やっても分散、小谷野でした~