代表 小谷野幹雄のブログ

2021年03月04日働くな改革 ~「仕事の哲学」より~

小谷野です。

 

今週は、酒巻 久さんの「仕事の哲学」(PHP研究所 20209月)からです。

酒巻さんは、キヤノン株式会社が、複写機への事業展開を始める時代から同社に大きく貢献し、現在はキヤノン電子株式会社の会長です。

 

・「働くな改革」への警鐘

  働き方改革は、一部のブラック企業の長時間労働の是正には大きな意義があるが、働く喜びから遠ざけ、働かない風潮を生み出している面もある。

 「パワハラ」の取り上げ方も本来の使い方から、働かなくていいムードを助長している。

 

・日本人は働き過ぎではない

 2-3週間の長期休暇を取得するが、「欧米人は働かない」とは大きな誤解である。

 

・テレワークは知識も経験もある人に向いている

 テレワークで生産性の高い仕事をするためには、その業務について100%近い知識が必要だ。オフィスで働けば、判断に迷った場合でもすぐに相談ができるが、テレワークでは生産性が落ちる。オフィスで働くと同じ生産性をあげるには、自分一人で判断できる知識と経験が必要となる。

 

・欧米では転職が当たり前の誤解

 転職を繰り返すのは,優秀な人よりも、2番手、3番手の人達である。スカウト会社から誘われ転職するものの、次の会社から「使えない」と見切られるケースが多い。

 

・日本型人事採用の問題点

 部門毎に必要な人材を募集、採用するのでは無く、人事部が一括して優秀そうな人材をまとめて採用して、各部門に配属させるので、本人も上司も大きな負担が生じている。

 

・朝の挨拶が不良品を減らす

 ドイツ工場での経験談。当初は朝の挨拶を返してくれることは少なかったが、現場での生産トラブル解決を実践して、「あなたを受け入れます」と挨拶を交わすようになって、トラブルが減ったそうです。

 

国内工場でも、「世界で一番よい挨拶」をテーマにした工場では不良品の発生が減ったそうです。

 

    ~挨拶を独り言にしない、小谷野でした~

(挨拶はコミュニケーション、相手に伝わらなければ、独り言)

 

 

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