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- Go To Travel② ~秋田編~
小谷野です。
先週末、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭で、秋田県男鹿半島の
伝統行事「ナマハゲ」ストーリ-「泣く子はいねぇが」が最優秀撮影賞を受賞
したニュースが飛び込んできました。
LOOK JAPAN、個人的な狭く偏った見方になりますが、今回は秋田編です。
<なまはげ>
男鹿半島に行くまでは、「泣く子(ゴ)は居ねが」「悪い子(ゴ)は居ねが」と、
鬼が家で暴れて子供を泣かしている行事のイメージしかありませんでした。
実際には子供の教育的側面も強いようで、神の使いとして、家に怠け者はいないか
と家々を訪れ、家人は正装して丁重に出迎え、接待をするようです。
男鹿半島の「なまはげ館」では、様々な仮面や歴史解説に加えて体感もできます。
<温泉>
秋田と言えば、温泉好きの私は、乳頭温泉郷が真っ先に浮かびます。
硫黄の香りがする酸性の白く濁ったお湯が魅力的です。
この乳頭温泉から1時間ほど車で八幡平に向かい北へ上ると、
日本で最も強酸性(pH1.1)の、玉川温泉があります。
このほか、八幡平にある秘湯中の秘湯「ふけの湯」は、「露天」では無く
「野天(自然の中)」風呂の世界・・・この辺で止めときます。
<田沢湖の悲劇>
田沢湖が日本で最も深い湖(423m)(*)というのはクイズ番組等で知っている
人も多いと思いますが、その悲劇の歴史は知る人は少ないようです。
1940年、食糧増産や電源開発という国の施策のため、近くの玉川から強酸性の水を
田沢湖に導入したので、固有種である「クニマス」はじめ多くの魚が絶滅、
漁業が消滅してしまいました。
全漁師が失業し、酸性水の農業被害も深刻になり、1989年になって中和施設を
つくりましたが、30年以上経った現在も水質の回復に至っていません。
田沢湖でのみ生息し絶命したクニマスは、現在、富士五湖「西湖」で見られること
があり、西湖の釣り人には有名な話のようです。
かつて、田沢湖のクニマスの卵を山梨県が購入して、孵化させて西湖に放流した
ので絶命せずに生存しているようです。
(*)ランキング好きな人のために、日本の湖の深さ順位は、
①田沢湖(秋田)
②支笏湖(北海道)
③十和田湖(秋田・青森)
④池田湖(鹿児島)
⑤摩周湖(北海道)
⑥洞爺湖(北海道)
⑦中禅寺湖(栃木)
<大曲花火>
大正4年(1915年)から行われている日本屈指の花火、大曲の花火大会2020年は、
コロナ禍で73年ぶりに中止になりました。
例年、場所や席の確保が難しい人気の大会ですが、裏技として、
ふるさと納税でプレミアシートを確保する方法があります。
~最近はナマハゲに叱られそうな生活、小谷野でした~
(ナマハゲ)
(クニマス)
(秘湯、ふけの湯)