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- 「人を動かす最高の言葉」(2)~名物コラム「有訓無訓」より~
小谷野です。
ある道をひたすらに究めた経営者や有識者である先達者の含蓄深き金言の数々が、『人を動かす最高の言葉』(日経ビジネス社2019.8)として出版されています。
40年以上続く日経ビジネスの人気コラム、「有訓無訓」をまとめたものです。
1. 夢はイノベーションの母(元ソニー名誉会長 井深太)
インベンション(発明)、イノベーション(革新)は、異なる。
必要は発明(インベンション)の母といわれたが、モノがあふれる時代になり切迫して必要なものは少ない。
しかし、イノベーションの種は多い。
ソニーはテープレコーダーで成功し、成長の第二段階は真空管からトランジスタを使った小型ラジオであった。
当時小さなラジオは、昭和初期の雑誌に書かれた夢物語であったが、この夢物語をやるべきことと決めて作った小型ラジオは、大ヒット製品となった。
夢がイノベーションの母となったのである。
1. 共に価値を創造する「横請け企業」(元シャープ顧問 佐々木正)
下請け企業として付加価値の低い仕事をする中小企業は苦しくなる。
親企業の言いなりの下請けではなく、ノウハウの出し合い、共創の関係になる必要がある。
似た者同士の同質的な組織からはアイデアが生まれにくい、上司が自分に似た発想のものを部下に選びたがる風土を変えることから始めていく。
1. 本社を工場から離すな(スズキ会長 鈴木修)
製造業である限り、もの作りで生きていこうとする限り、経営の方向を決める本社は現場から離れてはいけない。
メーカーは工場にカネが落ちている。
1. 営業とは「誠実を売る」こと。
お客様の不満に耳を傾け、失敗を恐れず課題に挑め(伊藤園会長 本庄八郎)
「誠実を売る」ために直販体制を作ってきた。
真空パックの茶葉、缶入りウーロン茶、ペットボトル入りの緑茶など新しい商品は、営業が聞いたお客様の不満に耳を傾けた結果です。
1. 「負け」を認めること。
会社を変えたいならばそこから始めよう(旭酒造会長 桜井博志)
ジリ貧の酒造を受け継いで、様々な挑戦をしましたがうまく行きませんでした。
いいお酒が出来ない理由を、天気が悪かった、コメが悪かったと、負けを認めないでいた。
失敗という結果を、言い訳せず自分の判断が間違っていた、続けても意味がないと負けを認めることにより、修正できる。
「結果が出なくても頑張る」はおかしい。
~負けを認めても不変、家の内、小谷野でした~