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- ニセコ化するニッポン ~選択と集中によるテーマパーク化~
小谷野です。
都市ジャーナリスト谷頭和希(たにがしらかずき)著、
株式会社KADOKAWA 2025.1発行の『ニセコ化するニッポン』を読みました。
・「ニセコ化とは、選択と集中によるテーマパーク化」
・「ニセコ化」は日本中に広がっている
・「ニセコ化」に成功すると、その場所は賑わう傾向にある
・一方で「ニセコ化」の陰では「静かな排除」が起きている
1.「選択と集中」により北海道・ニセコのスキーリゾートは、テーマパーク化している。
ニセコ周辺3町の人口は2万人だが、外国人観光客は160万人、牛丼2000円、1泊170万円のホテルまで存在する。
「選択」とは、場所が人々を選ぶこと、すなわちターゲットは「富裕層の外国人観光客」とし、その富裕層に深く刺さるサービスを「集中」的に行う。
外国人富裕層に居心地が良い便利な場所としての空間作りが行われている。
1.ニセコ以外にも日本中に広がる
豊洲市場の横にある「豊洲 千客万来」は江戸時代の街並みを再現したニッポンテーマパーク施設。
これもインバウンド観光客向けの施設となっており、1万8000円のうに丼まであり、高価格な設定により顧客の「選択」が発生している。
大阪の黒門市場はじめ、再開発が進む渋谷の街もインバウンド観光客訪問率1位となり、若者の街からニセコ化している。
1.ニセコ化の裏で進む「静かな排除」
選択と集中を進めると、何らかの「排除」が起きる。
行政は多様性を標榜するが、実際は日本人が、自分たちが排除されていると感じ、場所に選択されなかった人々の居心地は悪い。
1.ビジネスもニセコ化
スタバのテーマパーク
ドンキのローカルテーマパーク
丸亀製麺のうどんのテーマパーク
びっくりドンキーのハンバーグ一択のテーマパーク
~家でも一品特化、小谷野でした~