代表 小谷野幹雄のブログ

2024年09月12日卵はひとつのかごに盛るな ~ビジネスでも生活でも生きる投資格言(2)~

小谷野です。

農林中央金庫の2025年3月決算は、1兆5000億円の赤字になると発表されました。

60兆円も運用しているようで、過去積極的であった外債を中心とした債券投資が、金利上昇局面で多額の損失がでたようです。

金利変動のリスクヘッジは行っていなかったそうです。

この損失を埋めるために1兆3000億円の資本増強を行うとのことです。

このような投資損失記事を読んで、証券会社時代、先輩から聞いたある投資格言を思い出しました。

 

 

「卵はひとつのかごに盛るな」

卵を一つのカゴに盛ると、そのかごを落とした時に、全部の卵が割れてしまう。

複数のカゴに分けておけば、他のカゴは影響を受けずに済む。

複数の金融商品に投資し、リスク分散を行うのがよいという教えです。

 

大災害などへのリスク管理、リモートワークの浸透により分散型社会の要望が高まり、企業経営においても、トップダウン型からフラットな分散型経営が広がりつつあります。

 

 

話は変わりますが、企業の不祥事はなくなりません。

多くの死者を出した製薬会社、健康被害を出した食品会社、製造業での認証取得不正、役員による違法行為…株価は当然、事件発覚直後から下落します。

 

ここで一部の投資家は、短期における株価のV字回復を期待して株式を購入します。

そんな投資家への格言があります。

 

「事件会社の株は敬遠すべし」

企業が社会から批判の的になり、すぐに株価が回復するかは不透明なため、投資は避けるべき、がこの格言の教えです。

企業の信頼(株価)回復には、長時間かかる場合が多いようです。

 

似たような格言として「危うきは避け、疑わしきは待つべし」があります。

不祥事を抱える企業の株価は、状況が突然悪化して、株価がさらに急落する可能性もあるので、そもそも投資をしないか、事態の収束を見極めよという、格言です。

 

 

「落ちてくるナイフはつかむな」というのもあります。

落ちてくるナイフは、うまく柄をつかめないでケガをする。

株価が急落している銘柄は、途中購入はリスクが大きく、底を確認してから購入した方がよいとする格言です。

 

 

~ひとカゴで足りてしまう、小谷野でした~

 

 

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