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- 人の行く裏に道あり花の山 ~投資格言は、ビジネス・生活でも通じる?~
小谷野です。
先日8月5日、日経平均は4,451円の暴「落」、また翌日は3,217円の暴「騰」で、いずれも史上最大の上げ幅と下げ幅を記録しました。
新NISAなどで株式投資を始めた投資家の中には相場の暴落に狼狽売りを行った方もいて、信用取引をしていた投資家は巨額の追証(おいしょう*)を求められ、会社のお金を個人の追加保証金に充当した経営者もいたようです。
(*)追証とは、追加保証金のことをいい、信用取引や、先物取引、FXなどの証拠金の取引で、相場の変動により損失が膨らんで委託保証金の必要額を下回った場合に、必要額まで追加で差し入れなくてはなりません。
相場が自分の予想に反して真逆に動いて大損をしているショックだけではなく、既に差し入れている保証金に加えて、さらにお金を工面して金融会社に差し入れをしなくてはなりません。
損している投資家には、追証は泥棒に追い銭と感じます。
私が、若き証券マンだったころ、同僚が会社寮の玄関で朝、「行きたくない、行きたくない」と青い顔をしていたことを思い出します。
相場の暴落で追証を顧客から回収しなくてはならない日だったのです。
最近の1日数千円も動く日経平均の荒い相場を見て、証券会社の先輩達から聞いた多くの相場格言を思い出しました。
格言はどれも深い内容で、投資だけでなく、ビジネスや日常の生活、人生観の形成にも役立つものが多いので不思議です。
タイトルの「人の行く裏に道あり 花の山」は、もっとも有名な、投資格言と言ってよいでしょう。
群集心理で同じ方向に動きやすいが、人と全く逆のことを行う方がうまくいくことが多いという意味です。
「相場師は孤独を愛す」も同じ意味です。
先月の大暴落の日、狼狽売りどころか、大量に大型株を購入していた人がいました。
翌日は大暴騰ですから、たった1日で巨額の利益だったようです。(売却はまだしていないそうです。)
人の行く裏の道を進んだようです。
~裏道探して迷い道、小谷野でした~