代表 小谷野幹雄のブログ

2020年03月05日BCP(Business Continuity Plan)~評論より実践~

小谷野です。

 

証券界のOBと話す機会がありました。

最近のTVには、昭和の株式投資家が沢山いると言われました。

その理由は、昭和の時代は株式相場が下がって損をすると、

大蔵省(当時)に抗議の電話が殺到したからだそうです。

 

自己責任という発想が定着していなかったのも理由でしたが、自分が損したのは役所が悪い、

国が悪いと騒ぎ立てる文化は今と同じとの指摘でした。

たしかにTVをつけると、コロナウィルスの対策対応に評論家、野党議員から、

政府への批判が延々と続きます。

TVの中の話はさておき、自分でできる範囲の防衛は粛々と進めていくしかありません。

 

 

ところで、企業も最悪の想定からBCPに従った危機管理を実行していく必要があります。

BCP(Business Continuity Plan)とは、事業継続計画と言われ、テロ、地震・天候などの災害、

通信などのインフラ事故、今回のウィルス事件など不測の事態を想定して事業継続の視点から

対応策をまとめた行動計画のことです。

 

このBCPが前回注目を浴びたのは東日本大震災でした。

本社機能の地域分割などをBCPの観点から取り入れ、大阪と東京という典型的なケース以外にも、

東北本社の企業が、関東複数拠点に本社機能を分割した事例もありました。

 

また、近隣地域だけの仕事のネットワークは機能停止に陥る可能性があるので、

広域での業務ネットワークの構築、従業員安否の確認体制の確立、

自家発電装置の確保などなど様々な施策を実践した企業も多かったと記憶しています。

 

 

大企業はBCPを独自に整備しているところが多いようですが、

中小企業で準備しているところは少ないのが実情です。

今回のような新型ウィルスに特化したBCP指針を紹介します。

 

「新型インフルエンザ対策のための中小企業BCP(事業継続計画)策定指針」
(経産省 中小企業庁 経営安定対策室 2009年)
https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/influenza/download/bcpshingatainful_all.pdf

 

また、新型ウィルスだけでなく、テロや地震災害、システム障害など広範な危機的状況下の

BCP指針は以下のHPが参考になります。
BCP入門、基本、中級、上級コースに分けられています。
https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/bcpgl_download.html

 

 

~ 手あらい、手あらい、励行中の小谷野でした ~

 

 

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