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- ファストファッション拡散~ネクタイは博物館へ~
小谷野です。
関与先の社長に、高級フレンチ料理店に連れて行ってもらいました。
食事は申し分なく素晴らしく、充実した時間でしたが、
社長は周囲の客の服装にお怒りのモードでした。
本人のファッションはいつも良質なダブルのスーツ、
帽子を被って英国的なトラディッショナルな紳士のいで立ちです。
ちなみに、気に入らなかったのは、襟のない下着のようなシャツを着ている男性、
セーターなどニット(カジュアルの定義のようです)を着ている女性が何人かいたことでした。
ドレスコードを知らないならまだしも、古いしきたりに革命を起こしている自分が
偉いと思っている人間もいるから始末が悪いと言っていました。
(ゴルフ場の理事から)
そういえば、今月、ドレスコードが厳しいゴルフ場の理事が、
会員以外のビジターのプレーヤーからよく叱られると嘆いていました。
「ビジターでもお金を払っているのだからお客であり、服装のカジュアル化が進んでいる時代に
厳しいドレスコードを強いるのは時代錯誤だ。」と言われるそうです。
しかし、会員制という閉鎖環境で長年伝統として守ってきているので、
このクラブでプレーを希望されるなら、ビジター様もクラブの長年のルール・伝統を
尊重して欲しいと訴えていました。
(欧州長期駐在者から)
欧州に長く駐在した友人が帰国した歓迎会の席で、日本人の服装のことが話題になりました。
昭和の時代は、欧州における日本人観光客のファッションはアジア人の中では上位であったが、
今はアジア諸国の中でも並以下の身なりとの評価のようです。
これは、防犯上わざと地味な格好をする等の影響もあるようですが、オペラ座の中でも普段着、
どのレストランにいくのも同じファストファッションですから、
厨房やトイレに近い席に案内されてしまいます。
ドレスコードを気にしないのが日本人、との評価のようです。
若い人が衣服に掛けるお金が減少していると言われています。
ファストファッションの広がりが影響しているようです。
ファストファッションとは、早くて安い食事のファーストフードになぞらえて、
流行を取り入れて短いサイクルで大量生産を行い、低価格で提供されるファッションを言うようです。
アパレルの社長さんによれば、ファッション市場はラグジュアリとファストファッションに
二極分化されているそうです。
GUの最高業績を取り上げたTV番組が今月ありました。
GUはユニクロの子会社ですが、親会社よりもさらなる低価格で展開しています。
ところで、男性の社会人で、ネクタイを持っていないどころか、
背広も着ることがないと言う人が珍しくありません。
近い将来、昔はネクタイというもので首を縛って、仕事をしていた時代があったと
博物館にネクタイが展示されるかも知れません。
~ スマートエレガンス、スマートカジュアル・・・???小谷野でした ~