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- アベ教育改革~TOEFLの義務化~
小谷野です。
アベノミクスの話は本日はさておき、教育に関する分野での話です。
あまりメディアでは取り上げられませんでしたが、先週、英語教育改革として
TOEFL(世界標準の英語試験のひとつ)の点数を国公立大学の受験資格や卒業条件に取り入れる案が、
自民党の教育再生実行本部でまとまりました。
これは教育分野では大きな改革となります。
日本の英語教育は膨大な時間を義務づけていますが、
結果は国際水準に遙か及ばないのは周知の通りです。
最も若者が勉強する機会である大学受験で、各大学のマニアック、
ガラパゴス的な英語問題への対策に時間を消費しているのは大きな問題でしょう。
ところで、TOEFLの点数を持っていれば、日本の高校三年生は、
日本の大学を受験するのと同じように米国などの大学にも願書が出せるのです。
大学への進学希望者の道は一気にグローバル化します。
たとえば米国の場合、SAT(日本でいうセンター試験)の点数がなくても、
TOEFL、内申書、論文、財政証明があれば出願できる大学は沢山あります。
大学「院」進学についても、日本の大学生が卒業要件のTOEFLの点数を保有していれば、
同じように選択はグローバル化します。
日本の教育現場では、なぜかTOEIC(ビジネス分野で重宝されている英語試験)が主流で、
海外で教育を受ける際に必須のTOEFLには力を入れていないのです。
現状では、日本の高校生が海外留学を希望する場合、TOEFLの点数を上げるために
現地の英語スクールに1年程度入り(授業料は高額で留学コンサル会社の収益源)、
コミュニティカレッジ(大学と言うより地域カルチャーセンターに近い)に入り、
その後一般的な大学への編入を目指すという、大回りするケースが多いのです。
日本の大学の9月入学制度も検討が本格的に始まっており(遅すぎますが)、
ようやく教育の国際化の一歩が始まろうとしています。
~ 参院選の政権公約に入れてね、自民党さん 小谷野でした ~