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- 継承と創造~歌舞伎座柿葺落(こけらおとし)~
小谷野です。
新歌舞伎座の柿葺落公演に、早速行ってきました。
新しい歌舞伎座の外観は以前と同じですが、空間の広がりや利便性、
芝居の理解を助ける設備など、中身は大きく変化していました。
ところで、歌舞伎界の大御所がよく発する言葉で「継承と創造」があります。
伝統の継承だけではなく、時代の変化に応じて新しいものを創りあげなければ
存続や発展はないという意味です。
まさに新歌舞伎座はハード面で見事に成し遂げたわけですが、
この理念は成熟した企業や次世代経営者にも共通したものでしょう。
先代の作り上げた物をむやみに否定して、新しい事に専心して失敗したケースは多く、
また逆に先代の築いた物を受け継ぐのみで変化しなかった会社が
じり貧になるケースも多く見受けられます。
芭蕉風に言えば不易流行(変化しない本質的なものを忘れない中に、
新味を求めて変化を重ねていく)、兼ね合いが重要ということですね。