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- 国際機関に日本人を~教育ゴールは修士に~
小谷野です。
国際連合に勤めている友人が、ニューヨークから一時帰国したので飲食をともにし、教育論議で盛り上がりました。
彼のように国際機関で働いている日本人は極めて少ないのが現状です。
国外で日本人の存在感が小さい理由の一つです。
国連予算の10%以上を負担する日本ですが、国連での日本人数は全体の3%に満たない。
国連事務局のみならず、WHO(世界保健機関)、ユニセフ(国連児童基金)等々、日本人の活躍が望まれる舞台はたくさんありますが、語学力の問題や職歴を求められ敬遠する人が多いのです。
またそれ以外にも大きな壁がありました。国際機関で働くためには、マスター(大学院)をとっていないと就職活動が難しいのです。
日本の教育パパ・ママのゴールは18才の偏差値最大化です。
つまり4年制大学のどこに入るかがゴールです。学士(Bachelor)のみで修士(Master)は念頭にありません。
平成25年度学校基本調査(文部科学省)によると、日本の大学における学部生(Bachelor)と大学院生(Master)の比率は9対1程度と低水準です。先進国では2対1以上は珍しくありません。
誰もが、どこかの大学(学士)を目指すのではなく、社会での即戦力となる「職人教育」と学業を追究する「高等教育」を明確に分け、後者では学士・修士一体で考える必要があるなどと・・・・世界の教育論議で夜が更けてしまいました。
~ 我が家は職人教育か 小谷野でした ~