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- 心理の適性試験~中小・中堅企業も~
小谷野です。
精神障害がある独パイロットが、乗客150名を道連れに自殺したという悲しいニュースが入ってきました。
かつての羽田沖、逆噴射事故(24名死亡)を起こした日航パイロットも重度の精神障害がありました。
個人的には、社内の定期検査で発見できないことに疑問が生じます。
私が、大企業の人事採用のリクルーターをしていた時の話です。
優秀な大学院生で、業界の分析、金融工学の専門知識、会社貢献できる分野の自覚とやる気があり、
他の学生と比較にならないほど優秀(と思われた)な学生を担当しました。
当然、是非採用したいと上司に進言しましたが、結果はノーでした。
知識試験ではなく、心理の適性試験が、再受験含めて二度とも異常値なのです。
当然ですが、採用面談や会食時の会話では、全く異常性は感じませんでした。
心理の適性試験で問題があった人は、入社後数多くの問題を起こしている
過去のデータ蓄積があり、採用をあきらめざるを得ませんでした。
私どもの関与先でも、最近同じような事例がありました。
入社時の心理テストの結果が正常範囲を超えていたのですが、卓越して優秀(と思われた)という理由で、
不文律を破って採用しました。その結果、入社後正常な業務遂行ができず、さらに大きな問題まで起こしたそうです。
中小・中堅企業にとっても、人材は最も大切な経営資源ですから、採用にあたっては、心理の適性試験の実施と結果の受け入れは重要です。
(*)SPI:リクルートが開発した適性検査システム