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- 統計のウソ[2]~平均値、中央値、最頻値~
小谷野です。
統計に関する矛盾の続きです。
統計局発表の、「二人以上の勤労者世帯の貯蓄額2015年」を見ると、平均値1309万円、中央値761万円、最頻値100万円未満(13.2%)となっています。(HPやFBなど図が見える環境の方は棒グラフを参照にしてください。)
平均値は、貯蓄総額を世帯数で割った数値であり、中央値は、世帯数の中間点の世帯の貯蓄金額です。最頻値は最も世帯数が多い貯蓄金額の範囲(レンジ)です。
この統計データから全く異なるメッセージが発信できます。
「今、日本の勤労世帯の13.2%が貯蓄100万円未満しかなく多くの家庭が貧困に喘いでいる。(最頻値を強調)」
逆に、
「日本の勤労世帯の貯蓄平均は1300万円を超えており、とても家庭が豊かである。(単純平均値を強調)」