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- シニア雇用の設計図 ~経験・知見を活かしてもらうには~
小谷野です。
「定年がなくなる時代のシニア雇用の設計図」(日本経済新聞出版2025.4 宮島忠文/小島明子著)を読みました。
日本は65歳以上が人口の3割となり、ミドル/シニアの就労者の比率が高まっています(ミドル:40歳~50歳代、シニア:60歳以上)。
高年齢雇用安定法の改正により、2025年4月からは、65歳までの労働者の雇用機会確保義務が強化されました。65歳定年が義務ではありませんが、雇用の機会を確保する必要があります。さらに70歳までの就業機会の確保も努力義務となっています。
企業側は、「雇ってあげる」から、「稼いでもらう」に変わる必要があります。
しかし、ミドル/シニアの存在に、モチベーションの低下、活躍してもらうための仕事がないなど様々な問題が顕在化しています。
社内で働き続けてもらいたいミドル/シニアの特徴
・口をだすだけでなく、自ら手を動かしチームに貢献する人
・会社の利益を意識し成果を出す、稼ぐ仕事ができる人
・トラブル対処、人間関係の調整がうまい人
・長年の経験や知識にとらわれない、客観的事実に基づいた判断と行動ができる人
シニアへの仕事は従来、会社が決めてミッションを与えていました。しかし、今後はシニア自身から、どのような貢献ができるかを提案してもらう事が重要になります。しかし、シニア自身が自分の能力を理解していない場合や、自己を表現できない場合が多く、キャリア研修により自分の能力を明らかにする作業も必要です。これから、シニアは会社の重要な担い手になります。
~亀の甲より年の功、小谷野でした~
