代表 小谷野幹雄のブログ

2024年08月29日夏は炭酸泉 ~ラムネ泉の効用~

小谷野です。

毎年多くの温泉場に泉質測定機を持参する温泉好きがお勧めするのは、夏の炭酸泉です。

 

 

<炭酸泉の効用>

炭酸泉とは、難しく国の基準でいうと炭酸ガス濃度が1,000ppm(*1)以上(1,000ppm未満は炭酸水素塩泉)をいい、それほど多くはありません。

効能は、血管拡張効果から心臓負担の軽減、高血圧、血栓、心筋梗塞などの予防や改善効果があると言われます。

飲用にも適しており、その場合は胃腸病、肝臓、便秘、結石などの防止効果があるとされています。 

(*1)ppm:100万分の1/parts per million)

 

 

<なぜ、夏なのか>

温泉の温度が低いのです。高温では、炭酸ガスが湯から抜けてしまいます。

人気の大分県長湯温泉のラムネ温泉館は32度程度です。

皆さん平均で1時間という長い入浴が基本なので、夏時期以外では体が冷えてしまいます。

 

 

<大分県の炭酸泉>

炭酸泉は全国に点在していますが、今年訪れた大分県に限定した話です。

炭酸泉で知名度が高く人気は、前述の長湯温泉のラムネ温泉館でしょう。

マニアックな話になりますが、長湯温泉から車で10分程度の場所に「七里田温泉」があります。

炭酸が強く、温度が36~7度とやや高目なのが特徴です。

混雑も緩やかです。

 

また、別府から移動して湯布院の先の絶景スポットで有名な「九重夢の大吊橋(*2)」のすぐ近くにあるのが、「山里の湯」です。

炭酸温泉にも関わらず40度近い温度があり、あったまる炭酸泉です。

(*2)高さ173m、長さ390mと、歩道専用の吊り橋として日本一

 

 

ところでワインは、その味を形成する要素・要因である、ブドウ品種、土壌、気候、熟成時間軸などが複雑なマリアージュが生んだ嗜好品として、世界的に定評があります。しかし、日本の温泉の複雑さも負けていません。

水質、温度、土壌、地形、マグマ溜まり、時間軸等々、多くの要素・要因が複雑に調和して様々な泉質を形成しています。

また同じ源泉であっても日によって異なる味わいがあります。

温泉とワインを比較するのは、叱られそうですが私見です。

 

 

~いつも泡を食っている、小谷野でした~

 

(大分県の長湯温泉・ラムネ温泉館)

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