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- 話せば分かる幻想 ~スキーマを理解する~
小谷野です。
『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(今井むつみ著 日経BP社2024.6.13)を読みました。
著者の今井さんは、慶応大学、ノースウエスタンPHD、専門は認知科学、言語心理学、発達心理学の専門家です。
コミュニケーションの本質と解決策についての本です。
「スキーマ」があることを理解する
人は誰でもそれぞれ独自の「知識・思考の枠組み」である、スキーマ(Schema)を持っている。
自分なりの理屈、自分なりの思い込みの塊を持っているのである。
この相手のスキーマを理解していないと、「分かった」と言われても、あなたの意図は伝わっていない場合が多い。
ビジネスにおいても、このスキーマによるフィルターの違いを受け入れることが重要で、相手の状況・行動から相手の考えを推測し、解釈していないと、「言えば伝わる、話せば分かる」は実現しない。
そのためには、相手の立場で考える「メタ認知(metacognition)」、すなわち、自分の意思決定を客観視するもうひとりの自分を意識し、相手の成長や、相手が何を大切にしているかを念頭に置く必要がある。
「言い方」ではなく、「心の読み方」がコミュニケーションにおいて重要であると説かれています。
~スキーマまるけ(名古屋弁)、小谷野でした~