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- 繰り返される投資詐欺(2)~騙す手口・守る手口~
小谷野です。
株式市場が30年ぶりの活況ということもあり、怪しい投資話を、周辺で多く聞くようになりました。
定石的な手口が繰り返され、真面目に生きてきた人の人生を破綻させる事件を今も繰り返し見ます。
前回から、共通する特徴の続編です。
1.高い利回り保証がある
前回の元本保証も異常な取引ですが、10~30%などの高い利回保証も異常であり、投資詐欺の場合が多いです。
資金運用において利回りを「保証する行為」自体が異常な取引です。
例外的に、倒産の可能性が高い会社の債券などで高利回り商品がありますが、虎の子の投資元本がなくなるリスクが高い金融商品です。
1.突出した運用実績を強調する
利回り保証はないが、過去の突出した運用実績を強調する場合があります。
なぜ、このファンドは異常な高利で回っているのかを、詳細かつ専門的に解説されると、多くの人が騙されます。
その手品の種は、過去の相場をみながら、実際には運用していないが、安いところで買ったことにし、高いところで売ったことにする、偽の運用報告書を見せるのです。
なぜ安いと判断して、そのタイミングで投資したか、なぜ最高値と考えて、そのタイミングで売って儲けたのか、金融理論に基づいた専門的な解説までありますので、専門家も騙される場合があります。
大手監査法人の監査証明があるか、少なくても噂や実在性の調査は必要です。
1.海外で運用しているから所得税も相続税もかからない
元本保証、高利回り保証と言われ、次に人が心配するのは税金です。
すると、詐欺師は次の一手を準備しています。
運用益は海外で生じるので非課税、運用財産は海外なので相続税もないので相続対策にもなります、と言われ金融商品への興味は最高潮に達します。
海外に財産があっても、所得税はかかります。相続税もかかります。
脱税を持ち掛けられていますので、金額によっては、逮捕までされてしまいます。
(続く)
~真面目に生きたことにする報告書、小谷野でした~