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- 「失敗の方程式」~組織、株主編~
小谷野です。
起業における失敗の方程式シリーズです。
成功は様々な偶然が重なっている場合も多く、方程式にすることが難しいので、原因が比較的明確に分析できる「失敗」にフォーカスしたシリーズで、起業家の皆さんの参考になるような事例を思い出しています。
「事業計画編」、「社長の行動・思考編」「財務・資金編」の次は、「組織編」です。
<組織編>
1.共同創業
共同創業、共同経営による成功会社がマスコミでよく取り上げられます。
しかしその一方で、実際は失敗の方が多いと感じます。
特に、過半数の議決権を所有する経営者が不在、共同創業者の出資割合が同じ場合は、ベンチャー企業で重要なリスクを取る決断が進まず、組織運営に問題が生じる場合が多いと感じます。
1.創業後の組織崩壊
創業期のメンバーの人間関係は重要です。
主要メンバーが不仲になり組織が崩壊するケースは少なくありません。
特に、上述した出資割合が同じ場合は問題が発生しやすいようです。
友人という関係では良好であった関係が、お金と権力が絡むことによって崩壊していくのを何度か見ました。
1.株主構成
やはり、トップリーダーが50%超を持ってスピード感を持って進むのが理想と思います。
多額の資金調達が必要な事業では、過半数を持つことは難しいですが、トップリーダーが個人筆頭株主であればよいと思います。
1.社長が猛烈に働かない
成熟企業や大企業では珍しくなくても、ゼロをイチにしていくベンチャー企業では許されないようです。
幹部社員だけで無く、一般従業員に与える影響が大きいと感じます。
働かない企業文化は組織崩壊を招きます。
1.従業員の労働の意識変化
かつてのベンチャー企業の経営者には治外法権が適用されているかのようでした。
労働基準法の枠組みから外れ、創業者が従業員と夜中まで一緒に働くブラック企業が大多数でした。
しかし昨今、一般従業員にとってベンチャー企業も就職先のひとつとなっており、治外法権は許されない状況になっています。
離職の多さは、揺籃期の企業には大きな痛手となります。
~社長の背中は見られている、小谷野でした~