- HOME
- 代表 小谷野幹雄のブログ
- 「稲盛と永守」 ~思いを言語化するパワー~
小谷野です。
今回は『稲盛と永守』(日本経済新聞社2021.8 名和高司著)からです。
二人とも京都が生んだ、世界遺産ともいえるカリスマ経営者です。
稲盛氏は、グローバル企業となった京セラやKDDIを創業し、短期間でのJALの再生は日本中を驚かせました。
永守氏は日本電産を創業し、60社のM&Aを全て成功させ、経営の神様と言われます。
この書籍『稲盛と永守』では、名和氏が2人の経営哲学が底流で重なり合っていることを発見しています。
(稲盛和夫)
・フィロフィー:「素直な心」「感謝の気持ち」「利他の心」
「真(認識上の真)・善(倫理上の善)・美(審美上の美)」
・アメーバー経営:6~7人の小集団化、
集団(アメーバー)毎の時間の当たり採算の最大化を図る
・成功の方程式: 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
(永守重信)
・3大精神:情熱・熱意・執念
・3大経営手法:
①家計簿経営:収入に見合った出資をする
②千切り経営:問題は小さく切り刻んで対処する
③井戸掘り経営:貪欲に新しいことに挑戦し続ける
・方程式
Y(社員の評価値)=A(基本的なものの考え方)+B(仕事などに対する熱意)+C(能力)
「IQ(知能指数)・EQ(感性指数)・JQ(判断指数)」を柱として、
EQ>IQ 能力より熱 意が勝ると考える。
IQ(能力)がどれだけ高くても差は人より5倍程度、
EQ(意識)の高い社員は100倍以上の成果を生み出すこともある。
2人の共通点は、志が出発点であること。
哲学や手法、成功の方程式も表現は異なりますが底流は類似しています。
長期の目標を立てながらも短期的な利益の結果にもこだわります。
また、両氏は思いを「言語化」する力が大きく、
この言語化能力を独自の経営哲学と経営手法に結実させているといえます。
~心の知能指数EQを磨こう、小谷野でした~