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- 代表 小谷野幹雄のブログ
- 興行の現状 ~歌舞伎と演奏会~
小谷野です。
芝居や演奏会などもコロナの影響が大きく、販売席数は半分以下のため、完売でも会場は閑散とし、公演時間も短縮されています。
【七月大歌舞伎】
歌舞伎界の大イベント、海老蔵氏の「市川團十郎」襲名披露は昨年延期され、長男勧玄君の「新之助」の襲名もお預けとなっています。
歌舞伎の進行を盛り上げる「成田屋!」などとかけ声を出す、「大向こう」さんも休業中です。
今年7月、2年ぶりに海老蔵氏が歌舞伎座に戻ってきました。第3部の演目「雷神不動(なるかみふどう)」で5役を努め、マジックのように空中浮遊まで行いました。
この演目は、「雲の絶間姫」「毛抜」など部分的に講演されることが多いですが、コロナ対策下で圧縮された、通しが見られます。
【ピアノ・リサイタル】
イスラエルとパレスチナの紛争は今回の停戦協定後も続いているようです。
ダニエル・バレンボイム氏は、この終わりが見えない争いに長年、橋渡しをしようとしたユダヤ人ピアニストでした。
ヨルダン川西岸・ガザ地区の占領に異を唱え、イスラエルとアラブ諸国の才能あるクラシック音楽の演奏家を集めて楽団を結成し、ヨルダン川地区で演奏活動を行って友好活動に力をいれてきました。
今回、ピアニストとして世界最高の巨匠といわれるこのダニエル・バレンボイム氏が来日しました。
御年78歳で、最後の来日公演と言われています。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲の録音を5回も行ったことでも有名です。
サントリーホールでの演目は、聴く機会が少ないベートーヴェンのピアノ・ソナタの最終章、第30・31・32番で、貴重な経験となりました。
こちらもコロナ対策で閑散とした会場、アンコールもなく短い時間で終了となりました。
~来年こそ襲名披露を観たい、小谷野でした~
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/721/より