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ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いって?それぞれの特徴について解説

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ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いって?それぞれの特徴について解説

企業にはベンチャー企業やスタートアップ企業など様々な種類がありますが、これらの企業にはどのような違いがあるのでしょうか。起業をするにあたって、これらのビジネススタイルの違いを理解しておくことは大切です。本記事では、ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いについて解説しています。それぞれの特徴について知りたい方は、本記事を参考にしてください。

ベンチャー企業とは

ベンチャー企業の「ベンチャー」はAdventure(アドベンチャー)が語源となっており、英語ではVentureと表記します。日本ではベンチャーはベンチャー企業のことを指す言葉ですが、海外では投資家を指す言葉になります。

ベンチャー企業には明確な定義はありませんが、既存のビジネスモデルを基に新たなサービスを生み出す小規模事業という特徴があります。小規模であるが故のフットワークの軽さを武器にして事業を行うスタイルとして認識されています。また、ベンチャー企業は社員数が少なく設立からそれほど時間がたっていない新たな起業であるという特徴もあります。

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スタートアップ企業とは

スタートアップ企業の「スタートアップ」は始めるという意味を持っており、元々はアメリカで使われていた言葉です。革新的なサービスで急成長する企業を指しており、何もないところから新たなビジネスを生み出すスタイルがスタートアップ企業に該当します。

スタートアップ企業の代表例としては、かつてのAmazonやGoogleなどが挙げられます。

ベンチャー企業とスタートアップ企業との違い

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ベンチャー企業もスタートアップ企業も新たなビジネスを生み出すという共通点があり、明確な定義がないことから、これらを混同してしまう人は少なくありません。

以下では、ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いを4つの観点から解説します。

1.事業戦略

ベンチャー企業の事業戦略は、既存のビジネスモデルを基にして新たな事業を開拓していくことです。すでに解説した通り、ベンチャー企業は社員数も少なく小規模であることから融通が効きやすいという特徴があります。その点を活かして新たな分野に切り込んでいくことで新事業を経営していくのです。

一方スタートアップ企業は既存のビジネスモデルに頼らず、ゼロから革新的なアイデアで新事業を生み出す事業戦略を採っています。今までにない商品やサービスを生み出し、市場開拓していくというのがベンチャー企業との違いです。

2.企業の成長スピード

ベンチャー企業とスタートアップ企業では企業の成長スピードが異なります。

ベンチャー企業は創業5年から10年程度で新規株式公開を目指していることが挙げられます。ベンチャー企業の事業戦略は、先述のように新たなビジネスを展開していくことであるため、事業は軌道に乗りやすい傾向にあります。しかし、その分競合他社が多いのが実情です。競合他社に越されないように黒字を維持しつつ、なるべく早く企業を成長させることが求められます。

スタートアップ企業は創業3年から7年程度で新規株式公開を目指しているでしょう。したがって、ベンチャー企業よりも早く成長させていかなくてはなりません。当然、ゼロからの新たな商品やサービスを世に確立するまでは時間を要します。創業後すぐに収益化させるのは難しいですが、そのような状況下でも素早く企業を成長させることが求められます。

3.資金の調達方法

新たな事業を行う際にはまとまった資金が必要となります。ベンチャー企業は既存のビジネスモデルが基にあり、比較的安定した収益が見込まれることから、銀行からの融資や補助金を活用して資金を調達します。

一方スタートアップ企業は、まったく新しい革新的なアイデアで事業を展開していくため銀行などからの融資が受けにくい実情があります。そのため、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルなどからの出資が主な資金調達方法になります。

関連記事:起業・創業する際の資金調達の方法とは?知っておきたい資金調達まとめ

4.出口戦略

出資者や投資家たちが企業に出資、投資した金銭を回収することを出口戦略(EXIT)と呼びます。出口戦略には、新規株式公開(IPO)と合併や買収(M&A)という2つの方法があり、ベンチャー企業とスタートアップ企業では出口戦略が異なります。

すでに解説した通り、ベンチャー企業は5年から10年程度と比較的長い時間をかけて新規株式公開を目指しているため、出口戦略に到達するまで時間を要する傾向にあります。また、出口戦略の手法もIPOを採用する企業が多く、上場後も創業時と同じ経営陣が指揮をとり続けるケースが多いです。

一方、スタートアップ企業はなるべく早く出口戦略に到達することを目標にしているため、出口戦略の手法としてはM&Aが多く採用されています。スタートアップ企業の起業家は、なるべく早く事業を軌道に乗せてM&Aを繰り返すことで収益を上げていくケースが多いです。

ベンチャー企業とスタートアップ企業は似て非なるものであることを覚えておこう

ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いと特徴について解説しました。混同されやすい企業形態ですが、実際はそれぞれ異なった特徴を持っていることがお分かりいただけたと思います。

もしこれから起業をする際には、業種やサービス内容だけでなく、どのように事業を展開していきたいのか、資金調達の方法や出口戦略についてもじっくりと考えることが大切です。

起業についてのお困りごとやご相談は、ぜひ「小谷野税理士法人」までお気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者
池田 大吾小谷野税理士法人
カルフォルニア大学アーバイン校卒業、大手生命保険会社勤務を経て2007年小谷野税理士法人に入社。
会計、税務、経理実務の支援業務から各種補助金の相談・申請業務、企業及び個人のリスクマネジメントのコンサルタント業務を行う。
銀行はじめ多くの金融機関、会計・税務・財務業界に多くの人脈を持ち、企業財務のマルチアドバイザーとして活躍。
税理士「今野 靖丈」

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