「今日は時間の話をしましょう。
人と動物を区別したのは、火の発見であるとか、道具を使うようになったからであるとか、
黒くて大きなモニュメントに触ったからであるとか、いろいろ言われてもいますが、
人が動物に戻れなくなったのは、時間を気にするようになったからである、と言った人がいます。
名前は忘れました。もしかしたら、私かもしれません。」
伊坂幸太郎著『陽気なギャングの日常と襲撃』より。
今日は七夕ですね。
なのでフンコロガシの話をしましょう。
いえ、ふざけてませんので読みましょう、このまま。
七夕といえばもともとは、旧暦の7月15日の夜に戻って来る祖先の霊に着せる衣服を機織して棚に置いておく習慣があり、
棚に機で織った衣服を備えることから「棚機[たなばた]」という言葉が生まれたとされています。
その後仏教が伝来すると、7月15日は仏教上の行事「盂蘭盆(盆)」となり、
棚機は盆の準備をする日ということになって7月7日に繰り上げられました。
これに中国から伝わった織女・牽牛の伝説が結び附けられ、
天の川を隔てた織姫(織女星、こと座のベガ)と彦星(牽牛星、わし座のアルタイル)が、
年に一度の再会を許される日とされるようになりました。
はい、ちゃんちゃん。
さて。
フンコロガシは大きな糞を転がしながら移動していますが、日中は太陽の位置から自分の位置を推測しているそうです。
夜中はもちろん月の光を頼りに・・・といいたいところですが、月には満ち欠けがありますので、
位置を把握するための機能としては乏しいのだそうです。
なんというか、そんなのフンコロガシの勝手だろうという気もしますが・・・。
なので、フンコロガシは天空上の天の川の光によって自分の位置を推測することがあるのだとか。
へーすごい。
織姫と彦星がどうとか言っている間にも、フンコロガシは独り黙々と糞を転がし続けているわけですね。
何の話かって?
だから、フンコロガシの話です。
ではまた。