新型コロナウィルスの影響で、飲み会が壊滅状態となる中、“巣ごも
り”により読書の量が増えています。
年初来安値を付けた3月19日以降の株価上昇のように。
本日は、郷ひろみと立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明
学長という一見結びつきそうもない二人が、同じテーマを採り上げた
本を発見したのでご紹介したいと思います。
郷ひろみの「黄金の60代」(幻冬舎)と出口学長の「還暦からの
底力」(講談社現代新書)です。
私は現在57歳なので、あと3年で“還暦(60歳)”に到達し、そして“60
代”を迎えます。(昭和時代に社会に出た)“昭和世代”のサラリーマン
には、「24時間戦えますか?」というCMに象徴されるように、
サービス残業という概念もない中、終電で帰って翌日朝一で稟議書を
提出する、というまさに“根性”が試されるような仕事人生を経験された
方も多いでしょう(効率性?“そんなの関係ない”)。
平成世代からは、“逃げ切り世代”と揶揄されていますが、馬車馬の
ごとく働いた結果として、晩年は定時で帰れる会社に腰かけてあとは
年金で楽な余生を送りたい、と考える人が多いのも頷けます。
ところが、最近になって“人生100年時代”とか“2000万円問題”とか
喧伝される中、ちょっと雲行きが怪しくなってきたのではないか、
と疑問を持つ“昭和世代”もまたジワリ増えてきているようです。
そんな中、郷ひろみは「自分の人生においての成功は60歳から始ま
る。50台まではそのための助走期間である。」と述べています。
また、出口学長は、還暦でライフネット生命を開業し、古希(70歳)
でAPU学長に就任する等、還暦からの底力を実践されています。
どうも私たち昭和世代のサラリーマンは、人生とは決まったレールが
敷かれているのだ、と刷り込まれてしまっていたのかもしれません。
お二人の著書を読んで、目が覚めた思いがしました。
因みに、郷ひろみの趣味は読書で、年間100回ステージに立つ傍ら
1週間に1冊、年間52冊の本を読んでおり、これまでの累計は少なく
見積もって2千冊とのことです。また出口学長に至っては1万冊超に
なるそうです。これまた二人に共通する新たな発見ではありました。