「2020年6月30日にまたここで会おう」という本が話題となっています。
著者は、昨年8月に47歳という若さで亡くなられた瀧本哲史さんという方です。
先月初旬、営業自粛していた近所の本屋さんが再開したのでふらりと寄ったときに買って読んでみました。
2012年6月30日に東大で行われた、10代、20代の若者に向けた講演の内容が文章にされたものです。
「何かすごいリーダーをひとりぶちあげるより世の中を変えそうな人をたくさんつくって、誰がうまくいくかわからないけれどもそういう人に武器を与え、支援するような活動をしたほうが実際には世の中を変えられる可能性が強いんじゃないか?」、「君たちは、自分の力で、世の中を変えていけ!僕は日本の未来に期待している。支援は惜しまない」という考えの下、若者が未来を生きる上で「武器」となる心構えを伝えています。
そして講演の最後に聴講者たちにこう投げかけていました。
「8年後の今日、2020年の6月30日の火曜日にまたここに再び集まって、みんなで「宿題」の答え合わせしたいんですよ。どうでしょうか?」それが先週の火曜日でした。
この講演の内容は、その前年2011年9月に出版されたご自身初の著書「僕は君たちに武器を配りたい」(略して「僕武器」)という本が元になっているということで、当時も読んだ記憶がありますが、改めて買い直して読んでみました。次の一節は心に響きました。
「人生は短い」
「時には周囲から「ばかじゃないのか」と思われたとしても、自分が信じるリスクをとりにいくべきだ」
他にも面白そうな本が多いので、故人を偲びつつ読んでみようと思います。