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2024年09月30日 / 投稿者:Hasegawa オーバービュー・エフェクト

宇宙はなぜ面白いのか」という本は、

「探査機はなぜ最短距離を飛ばないのか」

という章から始まります。

 

例えば、地球から月へ探査機を飛ばす場合、

最短距離を飛ばそうとすると、地球や月の

引力に抗うために大量の燃料が必要となり

実現が困難であるため、実際には、地球や

月の周りを5~6周回りながら、少しずつ

目的に向かうのだそうです。惑星や衛星の

引力に逆らうのではなく、目的達成のため

に利用するという考え方に基づき軌道を

設計する技術は、「スウィング・バイ」と

呼ばれるそうです。

 

月のような遠い目標に、持ち合わせた燃料

では到達が困難な場合であっても、まわりの

力を使って方向や速度を調整することで、

本来持っている燃料以上の力を得る

「スウィング・バイ」作戦は、仕事や生活

をする上でも参考になるかもしれません。

 

また「「宇宙視点」を持つと、世界観が変わる」

という章では、「オーバービュー・エフェクト」

という概念が紹介されていました。

 

人類で初めて宇宙飛行をした旧ソ連の宇宙飛行士

ユーリ・ガガーリンは「地球は青かった」という

言葉で有名ですが、その後に続く多くの宇宙飛行士

たちが、実際に宇宙から地球を眺めることによって、

世界観や人生観が変わってしまうような経験を

語っているそうです。これは研究の対象にもされ、

「オーバービュー・エフェクト(概観効果)」

と呼ばれているとか。

 

暗い宇宙の中に、丸く青い地球が浮かび、

特別な輝きを放っている光景。

 

そういう「宇宙視点」を持つと、

日常での悩みごとがひどく小さなものに感じますね。

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