バイソンは地球上でもっとも古くから存在する牛で、マンモスと同時代に生きていた動物です。
あら、いきなり。
バイソン?牛?聞いたことはあります、みたいな。
バイソンは大きくわけて山岳地帯に暮らすコーカサスバイソンと平野に暮らすバイソンの2種類がいました。
で、今回はコーカサスバイソンの話。
コーカサスバイソンはヨーロッパ北部の森や山岳遅滞に多く生息していましたが、狩猟者のために絶滅の危機にさらされていました。
19世紀初頭、コーカサスバイソンはロシア皇帝アレクサンドル1世さんによって生息地を保護区に指定されました。
密猟対策としてコーカサスバイソンの生息地域の近隣住民強制的に移住させら、人間よりもバイソンが大事にされる世界版『生類憐みの令』状態になりました。。
20世紀の初頭、サラエボ事件を契機に第一次世界大戦が勃発、ロシア帝国内では2月革命がおこります。
めっちゃさらっと書きましたが世界史でも普通に学ぶところなので当然知っていますよね的な目線です。
2月革命によってニコライ2世さんが退位、これによってロシア帝国は終焉、後にソビエト連邦が成立することになります。
さて、退位したニコライ2世さんけなげにもコーカサスバイソンの保護を続けていましたが、ロシア終焉で保護がなくなってしまうことになりました、
住民や反乱軍によるバイソンの乱獲が横行し、その個体数は一気に減少しました。
文献によって異なりますが、1925年にコーカサスバイソンの絶滅が確認されています。
あれ、絶滅から100年って話にしようと思っていましたのに。
まだでした笑
それまでは強大な力で保護されていたコーカサスバイソンもロシア革命後10年足らずで絶滅してしまったわけですが、それはあくまで保護されていたからであって環境が変わればすぐに絶滅してしまうわけですね。
世知辛いですね。
え・・・この画像はアフリカ水牛なんですよ。
わかりませんよね、そんなもんでしょ。
ではまた。