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2024年06月17日 / 投稿者:Iwasaki 六月を綺麗な風の吹くことよ。

6月19日は「桜桃忌」です。
とか書いて、実は過去にも紹介していました。
太宰治の忌日ですね。
ちゃんとやったらとんでもなく長くなっちゃうので、さらっと触れた程度です。

 

さて。
物故した文学者などに対し、その遺族や友人、ファンなどが命日に偲ぶ催しのことを「文学忌」といいます。
法要や集会のほか、シンポジウムや講演会が開かれたり、地方自治体などが忌日に合わせて文学賞を発表したりされるものも少なくありません。
おおむね、記念日協会にも登録されているので、今日はなんの日的な話の小ネタにもなります。

 

で、文学忌の起源はというと江戸時代の歳時記にさかのぼります。
『日次紀事』という、当時の京の年中行事の解説書には忌日に関する記載がすでにあったとされています。
松尾芭蕉の死によってその忌日である芭蕉忌が広く知られるようになり、一気に全国区に普及していったようです。
さすが松尾芭蕉、速かったのは足だけじゃなかったということですね。

 

あ、関係ないような気がしていましたが「六月を 綺麗な風の 吹くことよ」という句は、正岡子規の有名な俳句です。

 

はい。
明治時代以降、夏目漱石の「漱石忌」や芥川龍之介の「河童忌」など、俳句との関わりがあった文学者を中心に、その忌日が俳句の季語として採用されるようになりました。
正岡子規の忌日、9月19日は「糸瓜忌」や「子規忌」と、いくつか呼び方がありますが「子規忌」は仲秋の季語となっています。

 

なるほど、だから正岡子規の俳句をタイトルにしたんですね、と。

 

近年では文学者だけではなく、忌野清志郎や手塚治虫、水木しげるなど、作詞家やシンガーソングライター、漫画家の忌日も文学忌に数えられるようになりました。
忌野清志郎の忌日である5月2日は「忌野忌」。

 

いつものようにキメて、ブッ飛ばそうぜ。

ってことですかね。

 

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

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