地元、多摩大学の「現代世界解析講座ⅩⅣ」をインターネットオンデマンド受講で聴講しています。
第2回(4/22)は、法政大学大学院の真壁教授による「世界経済の行方と金融市場動向」でした。
金融経済には様々なテーマがありますが、しばしば世間を二分するような議論が巻き起こります。
日経平均株価は、今年の2月に、平成バブル以来、30年6か月ぶりに3万円を回復しました。
コロナ禍という厳しい経済環境にあって、今の株価は果たしてA.バブルか?B.バブルではないか?
というテーマもそのうちの一つです。
そこで真壁教授はどちらなのか、ということですが、A.バブルである、の立場でした。
各国の中銀は、デフレ脱却のため、金利をゼロあるいはマイナスに引き下げると共に、量的緩和を
進めてきましたが、コロナ禍への対応のため、ギアをトップにあげたことで、世界同時大規模金融緩和の
様相を呈し、市場にはお金が溢れかえっています。こうして余ったお金は、金利がつかない預金ではなく
株式市場に流れ込んだ結果が3万円回復という訳です。
では、バブルはいつはじけるか、という点です。
教授によれば、米国ではインフレ懸念が頭をもたげており、2022年後半から2023年にかけた金利上昇を
トリガーとしてバブルがはじけるという筋書きです。
ところで、証券会社のエコノミストは、総じて強気です。
曰く、「平成バブル時代のPERは50倍、60倍と理論を超えた株価がついており、まさに、バブルだった、
といえるが、今は20倍ちょっとで、業績に裏付けされた適正範囲の株価である。」
真壁教授の略歴を見ると、元銀行員ということでした。
株価がどうなるか、自分にはよく分からないため、今回は、強気の証券VS慎重な銀行、という構図で
整理した次第です。