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- シリコンバレーの生態系(2)~インフラ・文化・大学~
小谷野です。
シリコンバレーにある、スタンフォード大学の教授の
「シリコンバレーの生態系」の話の続きです。
世界から豊富な人材が集まっていることに加えて、
・大企業とベンチャーの共存
シリコンバレーには、急成長した大企業と、起業後間もないベンチャーが共存しています。
大企業が起業家を排出、支援を行い、起業した事業が軌道に乗ると大企業が買収するサイクルは珍しくなく、元勤務先に事業を買い取ってもらうことが、よくあるようです。
・ビジネスインフラの充実
投資家(エンジェル)、弁護士、会計士など、起業や事業成長に不可欠なインフラが充実している
・新しい事業の土俵を求める文化
家電など従前のコンシューマーエレクトロニクス、自動車などの物作りは日本に負けを認め、通信、IT、半導体、さらにデザイン、システム、ソフトなど、既存ではない土俵で戦う文化が形成されているようです。
その結果、既存業界の境を壊す事業が次々と生まれました。
・成功にともなうリターンの大きさが保証されている
説明は不要でしょう。個人資産が短期でゼロから数千億円になる起業家も珍しくありません。
・失敗を評価する文化
失敗のない人間よりも、失敗を経験している起業家の方が評価されるそうです。
余談ですが投資アドバイザーの弁護士の話で、複数のパートナーで起業した場合、パートナー間での大喧嘩を経験していないと、評価が低いそうです。
・オープンイノベーションと機密保持の絶妙なバランス
機密保持をしながら、自社だけではなく、他社、大学、行政など異業種、異分野の技術、アイデアを革新事業につなげる土壌がある。
・トップスクールとの距離が近い
スタンフォード大学、UCバークレーなど世界のトップスクールが近くにあり、大学が起業家を輩出、逆に社会人から学校に戻り知識や先端技術を追求できる環境にある。
ちなみにグーグル創業者の2名はスタンフォードの博士課程在籍中に創業しています。