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- 中東で何が起きているか~ドバイ訪問~
小谷野です。
15年ぶりにドバイを訪問しました。
相変わらず至る所が建設現場で、成長を実感する都市でした。
ドバイはアラブ首長国連邦7国のひとつですが、石油の埋蔵量が少なく、
早い時期から脱石油の経済振興に努めてきました。今では、中東の金融センター、
観光業、不動産業、情報通信業、様々なサービス産業を振興し、
現在GDPに占める石油の割合は僅か2%です。
ちなみに首都があるアブダビではGDPの50%が石油、
サウジアラビアでは石油依存度は80%となっています。
中東の多くの経済は、石油依存の一本足打法となっています。
ところで、MENA(Middle East North Africa/中東・北アフリカ)地域は、
アジア地域よりも人口増加が大きく、さらに4億7千万人の人口の平均年齢は
28歳と若年層が豊富で、今後相当な期間において大きな市場であり続けるでしょう。
サウジアラビアで王族内のクーデターが起きたのには驚きましたが、
背景には原油価格下落による国家財政の破綻があったようです。
世界屈指の原油埋蔵量を誇るサウジアラビアは、家の庭を掘ればいつでも小判(石油)が出るので、
お金に困ることはないと思っていました。
ところが現在、世界最大の時価総額になるといわれる国営石油企業サウジアラムコを上場させてまで、
資金調達を行い国家財政の赤字を埋めようとしています。