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- 菊五郎が2人(史上初) ~5月大歌舞伎~
小谷野です。
今月は歌舞伎座で大きな襲名披露公演が行われています。
音羽屋さんの大名代、「尾上菊五郎」の襲名披露です。
現在の尾上菊之助が、八代目菊五郎を襲名します。
今回ややこしいのですが、お父さんの現七代目菊五郎はそのままですので、親子で菊五郎を名乗る事になります。
82歳の七代目菊五郎が、52年名乗った名代のまま、歌舞伎人生の幕を閉じたいとのことです。
同じ名跡を2人が名乗るのは、お家騒動以外では歌舞伎の歴史で初めてのことです。
お父さんの菊五郎、足腰は弱りましたが、声の張り、声量は昔と変わらず、82歳とは思えません。
襲名の口上では、市川團十郎が新菊五郎の若い時代、共に遊んだエピソードで会場の笑いを取っていました。
「弁天娘女男白浪」では、尾上菊之助(新)をはじめ、市川團十郎の息子の新之助ら10代の次世代が揃い、決め台詞を披露していました。
ところで、観客が役者の世代交代、襲名を楽しみ、その伝統を伝え支えていく文化は世界で唯一と言っていいでしょう。
口上のある夜の部のチケット入手も困難ですが、昼の部で行われる、坂東玉三郎、尾上菊之助(新)、尾上菊之助(新)の3名による、娘道成寺は異様な人気で、幕見席でも長時間並ぶ必要があるようです。
~万全な事業承継、小谷野でした~