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- 西洋絵画500年の歴史 ~メトロポリタン美術館から~
小谷野です。
東京六本木の国立新美術館にニューヨークのメトロポリタン美術館から名作が大挙して来日しています(~2022.5.30)。
現地展示室の改修工事という特別事情があるようで、通常の展覧会とは異なり、65点はどれも巨匠による名画で、うち46点は日本初公開です。
日本では観るのが難しい、ルネサンス時代の作品から西洋絵画の500年と称して来日しています。
30年前にニューヨークに住んでいた頃、何度も足を運んだメトロポリタン美術館ですが、作品の記憶は薄れており新鮮に観られました。150万点も所蔵品があるので、なかなか展示室に御目見得しない作品も多かったせいかもしれません。
ところで、通常なら今回の展覧会で見逃せない作品はこれですと伝えたいところですが、今回はどれもこれも巨匠の名作です。
(*)西洋絵画500年の様式の流れ
ルネサンス→マニエリズム→バロック→ロココ→新古典主義→ロマン主義→写実主義→印象派→ポスト印象派
興味がある方は、各様式を検索してみて下さい。
(その他GWおすすめ展覧会)
1.「没後50年 鏑木清方展」(~2022.5.8)
東京九段下にある東京国立近代美術館で開催されている「没後50年 鏑木清方展」は、鏑木清方の父親が創業した毎日新聞社本社ビルの隣という地縁でもあるのでしょうか、展示作品数が非常に多く、見応えがあります。
鏑木清方(1878-1972)は、伊東深水、上村松園とならんで3大美人画家といわれます。
2.「空也上人と六波羅蜜寺」(~2022.5.8)
東京上野の東京国立博物館では、京都六波羅蜜寺から、口から6体の阿弥陀仏像が飛び出ていることで有名な、空也上人立像が上京しています。
運慶の四男康勝が作ったと言われています。六波羅蜜寺改修に伴う上京で、京都では観られない、空也上人像の横から、後ろから、360度鑑賞できます。
3.「ミロ展 日本を夢見て」(名古屋~2022.7.3)
東京渋谷の展覧会は終わりましたが、4月29日(金)より愛知県美術館で開催されています。
現代スペインを代表する巨匠、ジョアン・ミロ(1893-1983)は、ピカソ、ダリとならぶスペインの前衛美術3大巨匠の一人です。日本好きで、1970年の大阪万博では展示施設をキャンバスにして作品を描きました。
心の解放を訴え、スペイン内戦、世界大戦への抗議を意図した作品もあります。
ところで、スペイン、バルセロナにあるミロ美術館は所蔵数も施設も圧巻で、1日では見切れなかったことを思い出します。
ネットで事前予約が必要な美術館が多いので留意してください。
~美術館はタイムマシーン、小谷野でした~