18世紀のプロイセン王国(現在のロシア=カリーニングラード)に、ケーニヒスベルグという町がありました。この町の中央にはブレ―ゲル川という川が流れていて、7つの橋が架けられていました。ある日町の人がこう言いました。この7つの橋を二度通ることなくすべてを渡って元の場所に戻ってくることができるか。
有名な「ケーニヒスベルグの橋」というお話です。
レオンハルト・オイラーは、この橋と、ルートの関連をグラフ化して「一筆書きができるか」と考えて、実際にこれができないということを証明しました。
なんといってもオイラーさんも超有名な人ですからね、オイラーの定理の人です。数学とかちょっとやってるとすぐに出てくる人ですよね。
端的に言うと、
・分岐する道がすべて偶数なら一筆書きができる。
・始点と終点については分岐する道が奇数でも一筆書きができる。
ということをグラフを使って示したわけですね。
このケーニヒスベルグにおいては、奇数の分岐が3つあることから、一筆書きができないため、冒頭の、7つの橋を二度通ることなくすべて渡って元の場所に戻ってくることができるか、という問いについては、できません。ということになります。
でも、この問題を出した町の人はそれができないことはなんとなくわかってたと思うし、どういう意図で、こんな意地悪な問題を出したのか、ということを考えないといけませんよね。
仮にできないとして「できません!」って言ったら、この問題は解決するのか、たぶんしません。
上流のほうにもう一本橋を架けたらうまくいくようになるのだから、橋を架けて揚げたらよかったのに、とも思いますが・・・。
そう考えてみると、仕事も同じですからね、なにを求められているのか。それに対して最大限できることは何か・・・。
できません。で、解決するのならばそれはそれでそのほうが楽ですけどね。
ではまた。