先週はお盆でした。お休みをとられた方も多いと思います。ウキペディアによると、そもそもお盆とは、「太陰太陽暦である和暦(天保暦など旧暦という)の7月15日を中心に日本で行なわれる祖先の霊を祀る一連の行事。一般に仏教の行事と認識されているが、仏教の教義で説明できない部分も多く、古神道における先祖崇拝の儀式や神事に仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在の形が出来たと考えられている」、とあります。
先週の迎え盆の時期に、長野県と岐阜県の県境にある旧中山道の宿場町のひとつ、「妻籠宿」にいってきました。
ここは、江戸時代の名残を残した数少ない町のひとつです。
昼間は、時代劇によく見る風景がそこにあるのですが、この日の夜の宿場は、家々の前に掲げられた提灯に、お盆の「迎え火」が加わり、ただただ美しい光景がそこにありました。
それは、先祖の霊を迎え入れる、厳粛な気持ちと、夜の静寂とが入り混じる、素敵な風景でした。
昔は、日常生活の中に、ファンタジーともいうべき自然や生命に対する厳粛な思いが普通にあったのだなぁと、つくづく感じた木曽路でした。
幕末期のお盆、『日本の礼儀と習慣のスケッチ』より、1867年出版(Wikiより)