靴を修理に出しに行った時のこと。 おしゃれトーク満載の老いぼれダンディーマスターと話をしました。 マスターが本気の顔で語るのです。 靴修理の極意を滔々と。 靴を履く人の特徴をしらなければ本当の靴修理はできない。 体の特徴から、歩き方の癖までわかるもんだ。 そのためにはスリーサイズを知らなくては・・・と。 うっかり、スリーサイズを教えたら、 今日は熟睡できると御礼は言われたものの、その後、歩き方の癖・特徴の講釈はぶってもらえず。 開示損です。 さらにマスターが次の提案をしてきました。 もう、××に見えるっていうのはやめにしよう! 僕は、すごく口下手で話せないのに、話好きそうだといわれる。 そのたび、否定するのが面倒なんだ。 そう思っている民はたくさんいるはずだと・・・ しかしながら、 私の前ではいつでもマスターのマシンガントーク炸裂です。 明らかに、話は好きそうだ。 その事を指摘したら次のような回答が。 そんなことは絶対ない。 きれいな人の前だと、口下手で一言も話せないんだ。 お客さまも美しい人が多くて、話せず迷惑かけて大変なんだと。 ・・・・・・・・ 思い起こせば、マスターは、私が入店してからずっと、ひっきりなしに話してたぞ。 ケッ。 その靴修理マスター。口は悪いけど腕はぴか一なんですよね。 マスターに会いに行くため、日々靴を酷使している私です。