スタッフブログ

2025年10月30日 / 投稿者:Hasegawa 自分で考える力

今月の日経新聞朝刊「私の履歴書」は、

元サッカー日本代表監督の岡田武史さん。

面白くて明日で最終回なのが惜しいです。

 

その中で、横浜MでのJ1連覇など実績が積みあがるにつれ、

選手が指示を求め、監督が駒を動かすような関係が強まり、

結果的に成績も不振になったことが語られていました。

 

「私の履歴書」といえば、今から9年前の2016年9月の

担当は、ミスター牛丼こと安部修仁さんでした。

さ来月に開催予定の弊所イベントでご講演頂く予定です。

 

その連載の大きなエピソードとして、入社して数年後に、

会社が破綻し会社更生法を申請した際の話が紹介されます。

 

そのとき裁判所に選任され管財人となった

増岡弁護士と管財人代理の今井弁護士の二人なくして

吉野家再建はできなかっただろうと語られています。

 

安部さんが増岡弁護士から学んだ最大の財産として、

「周囲に惑わされず、自らの頭で考えて判断すること」

を挙げています。

 

「単品商売は限界だ」「店舗のデザインが時代遅れだ」と

マスコミに連日論評され、社内でも「カレーをやろう」

「店舗のデザインを変えましょう」との声が相次いだとか。

 

しかし、増岡氏はこうした意見を鵜呑みにせず、

1人の店長からの訴えをヒントに再建策を立てました。

「もう一度、おいしい牛丼を作らせて欲しい」

 

業績不振に至った要因を、売上至上主義の急速な出店と、

合理化で冷凍乾燥肉や粉末タレを使い味を落としたことだ、

と判断し、無謀な店舗展開を改め、品質向上に取り組んだそうです。

 

そして、7年後に債務を完済し、更正手続を終結させます。

このときの教訓は、同社の経営に脈々と受け継がれ、

その後のBSE危機を乗り越える力にもなったようです。

 

この物語を安部さんより直接聞いてみたい方は、

ぜひ12/2の弊所イベントへの参加をご検討ください。

 

PAGETOP

お問い合わせ