アレクシス・ド・トクヴィルは、19世紀のフランスの政治学者であり、アメリカ合衆国の民主主義と社会の研究で知られています。
トクヴィルの著書「アメリカの民主政治」で、民主政治とは多数派による専制政治だと論じており、なるほどと思ったので、その一部を、簡単にご紹介させて頂きます。
多数決は民主主義の基本であり、市民が参加し、意思決定に関与する手段として広く受け入れられています。
しかし、トクヴィルは多数決が抱える潜在的な落とし穴に警告を発しています。
多数決による意思決定では、多数派が少数派を支配し、少数派の権利や意見が無視されることが懸念されます。
多数決が極端に行き過ぎると、自由や平等が損なわれ、個々の異なる意見や権利が軽視される可能性があると警告しています。
これを「多数の専制」といい、多数派が特定の少数派を圧迫することがあるため、これも専制の一形態と考えました。
民主政治が専制政治を導くというのは、一見、矛盾していますが、実は矛盾してないと考えられますね。
能力に優劣がなく平等であれば、問題にならないのかもしれませんが。。
多数派の意見が少数派より優れているとは限らず、得てして、正しいことを知っている優れた人物というのは少数です。
何事にもメリット・デメリットがあり、多数決のデメリットも、頭に入れたうえで仕事をしていかないといけませんね!と、今回も自身に言い聞かせながら、おしまいとさせて頂きます。