スタッフブログ

2021年11月19日 / 投稿者:Iwasaki 能力者の受難

「なにか一つだけ特殊能力が使えるとしたらどんなのがいい?」
というような質問は、わりとよくある場つなぎ的な会話に登場します。
深い意味はないので真面目に考える必要はありません。
私たちの生活は思ったよりもうまくいかないことがたくさんあります。
なりふりなんか構わずに素敵な能力とその活かし方を考えたいものです。

 

 

ところで、どうしてそんな能力が覚醒めたのでしょうか。
外見に変化が出てしまうようなものだったら大変ですよね。
大きな翼が生えてくるとか、片腕がほかの生き物のそれに変わってしまうとか。
で、どうしてそんな風になってしまったのか、調べるのが先ですよね。
活かすとかどうとか言っている場合じゃない。

 

 

では、外見的にはわからないような変化の場合にはどうでしょうか。
短時間で遠く別の場所に行けたりとか、手など身体のどこかから火とか水とかなにかを発生させたりとか。
で、どうしてそんな風になってしまったのか、調べるのが先ですよね。
活かすとかどうとか言っている場合じゃない。

 

 

それはもう絶対にそう。
だってもうとんでもない事態はすで起きているわけです。
この能力を使ってどうのこうのということになるにははやすぎるというか、無理すぎませんか。
映画『スパイダーマン』の冒頭では主人公がどうやって蜘蛛の糸を出すのか試行錯誤するシーンがありました。
彼は蜘蛛に嚙まれた明確な記憶があるので原因はわかっているとはいえ、そういうことじゃないですか。
取扱説明書とかついているわけでもないのでしょうから、まず何ができて何ができないのか、能力の本質もわからないといけないわけです。
で、どんな能力なのかうすらぼんやりわかってきたところで、まだまだですよね。問題はここからじゃないですか。

 

 

おかしな能力が芽生えた代わりに誰もが持つ一般的な機能が失われている可能性はありませんか。

 

 

『ペーター・シュミールの不思議な物語』というドイツの物語があります。
自分の影を金貨と交換して影を失ってしまった人の話、といえば聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
彼は困窮から金貨と交換しただけですが、なにか特別なものを得るということはそれ相応の何かを失うことと同義であると言えます。
この副次的に起こることがわかっていないと、自分の能力を使ってあれこれ、ということにはなれないというか、怖いじゃないですか。
電気ウナギは電気を発生させるとき自身も感電しているとものの本には書いてありますが、身体から炎を発生させた結果、自身が全焼したら頭悪すぎますもんね。

 

 

そしてさいごにもう一つ・・・。元に戻るのか・・・。

 

 

あ、そうそう。
で、冒頭の一文というか、どんな能力がいいかって話ですよね。
・・・そうですね、ここで特にないなんて言ったら場が白けてしまうので・・・。

どうやら、能力者も簡単ではなさそうですよ。

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PAGETOP

お問い合わせ