さて、今日はギャンブルの話。
ギャンブラーの誤謬(gambler’s fallacy)とは、ある事象の発生頻度が特定の期間中に高かった場合に、その後の試行におけるその事象の発生確率が低くなる(あるいは逆に、ある事象の発生頻度が低かった場合に、その事象の発生確率が高くなる)と信じてしまうという状態のことです。
観察される結果が真にランダムであり、かつそれぞれの試行が独立した確率過程である場合には、このような考えは誤りであるとされています。
何言ってるのかさっぱりですね。
なんでもいいですが、たとえばサザエさんのじゃんけんで、8回連続チョキを出したので来週はきっと違うものを出すだろう、
とか、
選択問題で何問も続けて同じ選択肢が続くと間違ってるんじゃないかと思ってしまう、
みたいな。
そういう確度の過程とは関係ないところで予想が変わってしまうような状態のことをギャンブラーの誤謬と言いますよ、ということです。
ありますよね、こういうの。
名前からもわかりやすいですけど、特にギャンブルに関してよく取り上げられます。
ギャンブラーの誤謬の最も有名な例は、1913年8月18日にモンテカルロのカジノでのルーレットゲームで起きたものだと言われています。
このときにはなんと、26回連続でボールが黒に入ったのだそうです。ディーラーがずるしたとか、ルーレットの機構に偏りがないと仮定した場合に、ルーレットで26回連続してボールが同じ色(赤または黒)に入る確率はだいたい6660万回に1回です。
数字が大きすぎてイメージつきませんね。
次こそは赤、と思った一人のギャンブラーが黒以外に大量のお金をかけて大損しましたよ、というようなお話ですが、大損したギャンブラーの話はただの尾ひれ感が強い気もします。
偶然性の高い数値計算において乱数を用いる方法が総称して「モンテカルロ法」と呼ばれるようになるのは、このとき大敗したギャンブラーのおかげ・・・
・・・ということですよね。
ではまた。