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2020年10月22日 / 投稿者:Takeuchi 証券版”半沢直樹”

930日のブログにおいて、「消えた銀行員(講談社現代新書)」

という本を通じ、“半沢直樹”に相通じる銀行マンが現実にいるんだ

ということをご紹介しました。

その余韻も冷めやらぬ中、こんどは同じ金融業界である証券会社を

舞台とした、その名も「証券会社がなくなる日(講談社現代新書)」

という本を見つけました。

同じ出版社、かつ発行時期も同じなので、シリーズ化でもされている

のでしょうか? とすると、次は「かんぽ」??

 

それではどんな”半沢直樹”が登場するのか?そんな視点で読み進めた

ところ、“半沢直樹”を彷彿させる証券マンがいました。

いちよし証券の武樋政司会長です。

 

いちよし証券のHPに入ると、「売れる商品でも、売らない信念」

という決意表明と共に、次の「7つのいちよし基準」が目に

飛び込んできます。

・公募仕組み債は取り扱いません。

・債券は高格付けのみとし、不適格債は取り扱いません。

・私募ファンドを取り扱いません。

・個別外国株は、勧誘しません。外国株は投信での保有をお勧め

 します。

・投信運用会社は、信頼性と継続性で選びます。

・先物・オプションは勧誘しません。

・FX(外国証拠金取引)は取り扱いません。

 

投資商品の品揃えが限られるため、多様な投資ニーズに対応できない

のではないか、という疑問はあります。

 

しかしながら、1999年の株式売買委託手数料の完全自由化以降、

さかんに喧伝されてきた「回転売買による手数料商売から預り資産

重視の資産管理型営業(注)」が20年経過した今でも浸透していない

現状を振り返った場合、いちよし証券の覚悟~この点が“半沢直樹”

を彷彿させる~が感じられます。

(注)単に預り資産から報酬を得る、ということではなく、お客様の

       資産の増加と共に報酬を得るというWINWINの関係を構築する

       資産管理型営業

 

1994年にビル・ゲイツが「銀行機能は必要だが、いまのような銀行

は必要ではなくなる。」と語ったことはよく知られていますが、

著者は最後に、「証券機能は必要だが、いまのような証券は必要では

なくなる。」と締めていました。

 

 

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