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2020年10月13日 / 投稿者:Hasegawa 本質において一致、行動において自由、すべてにおいて信頼

先日、尊敬する会計士のw先生から頂いた「今までの経営書には書いていない 新しい経営の教科書」という本を読みました。著者は元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんという方です。

 

掲題の言葉は「理想の経営の状態」を表すものとして、この本で紹介されていたものです。
キリスト教の古い教えにある言葉とのことで、英語では次のように表されます。
“In essentials unity, in action freedom, and in all things trust ”

 

ここでいう「essentials(本質)」は、経営にあてはめると、その企業の使命や存在意義、何を達成したいのか、すなわち「ミッション」に当るものです。

 

これを、組織のメンバー全員が一致共有していて、お互いに信頼関係を築けていれば、細かなルールやマニュアルがなくとも、自由に行動することが許されることになります。

 

現実には、誰かが何か不祥事を起こすと、あたかも皆同じ犯人のように、ルールやマニュアルを作り、規則や手続きが増え、自由に行動できなくしてしまっていることがありますが。

 

むしろ、ミッションを浸透させ、メンバーを信頼し、責任を持たせ、自由に判断し行動することを促すことが重要とのことです(第5章P.225)。

 

と、ここまでで終わると机上の理想論を述べる教科書的な内容と思われてしまうかもしれませんが。

 

実際には、いわゆる「サイコパス」みたいな問題人物もいるので、人の採用には気を付けなくてはいけません、という言葉もあり(第4章P174)。

 

リアルな実践経験とその中で実際に役立つ学問知識を同時に学べる、まさに「新しい経営の教科書」と呼ぶべき良書でした。

 

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