代表 小谷野幹雄のブログ

2022年06月02日葛飾北斎 ~2つの展覧会~

小谷野です。

 

葛飾北斎(1760-1849)は江戸後期の浮世絵(*)師で、世界で最も著名な日本の画家とも言われています。

 

改号(名前を変えること)30回以上、引越90回以上、奇想天外、波瀾万丈な90年の画家人生を送りました。

70才を超えて制作を開始した「富嶽三十六景」は奇抜な構図が多く、大きな人気を博し、追加で10景ほど追加され、実は46景あるそうです。富士山だけでなく、滝、橋、歌舞伎、花鳥風月、百人一首など幅広いテーマの作品を残しています。

 

北斎がフランスの印象派、ポスト印象派の画家達へ大きな影響を与えたことは有名ですが、イギリスにおいても北斎の研究者やコレクターが多く、大英博物館に状態の良い作品が大量に存在しています。東京六本木のミッドタウンにあるサントリー美術館では「大英博物館 北斎」(2022.6.12まで)を開催中です。

 

 

もう一つの展覧会は、東京原宿にある太田記念美術館で開催されている「北斎とライバルたち」(2022.6.26まで)です。北斎の作品と同時代の絵師15名の作品も展示しています。

例えば、歌川広重は北斎が亡くなった後、冨士三十六景を発表しましたが、北斎のような奇抜な構図ではなく、写実的で見たままに表現されており、同じ場所から見た作品の比較ができます。

 

(*)浮世絵は江戸時代の絵画ジャンルで、肉筆画と木版画があり、後者は版元、絵師、彫師、摺師の分業体制で大量生産され風俗を反映して流行しました。

 

 

~分別、袋詰め、ゴミ出し・・・、分業体制で毎日大量処理、小谷野でした~

 

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