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- メタバース ~もう一つの世界~
小谷野です。
『メタバースとは何か』(中央大学国際情報学部教授 岡嶋裕史著 2022.1.19光文社)からです。
Meta(メタ)とは古代ギリシア語で、「次の・高次の・超越した・後」等の意味を持つ接頭語と、Universe(宇宙)のバースを加えて「メタバース」という言葉が生まれたようです。
<VRからAR>
仮想現実VR(Virtual Reality)は、メガネをかければ、そこには様々な視覚情報、聴覚情報がデジタルコピーされている。VRで見たからもうコンサートや旅行は実際には行かなくて良い、などとなる。さらに視覚情報の大幅な進化に加えて、触覚や嗅覚、味覚まで加えた研究が進んでいる。
そして昨今は疑似の現実では無く、現実と仮想を融合させた拡張現実 AR(Augmented Reality)へと広がっている。つまり、現実の模倣では無く、現実と仮想をまぜてしまう考え方である。ポケモンGOなどもその一つである。
<仮想現実からもうひとつの世界>
体験をデジタル化するもう一つの潮流がある。現実に似せるのではなく、現実とは異なるもう一つ別の世界をデジタル上に作るのである。現実とは異なる理で作られ、自分にとって都合のいい快適な世界(メタバース)を作る方向性である。
<SNSからメタバース>
摩擦が多い社会に目を付けて、軋轢を生まない人だけを集め、快適な閉じた空間を演出するSNSは心地が良い。さらに高度な技術で、この快適な空間でお金を稼ぐための仕事や学校も完結するサービスが提供されると、その別の世界で長時間を過ごしたいと考え、このもう一つの世界(メタバース)に移住ししたいと願うようになるかも知れない。
GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)は潤沢な資金をメタバースに振り向けつつある。そもそもプラットフォームとなる基盤サービスが無いフェイスブックは、社名もメタに変更して、プラットフォームをメタバースに見出そうとしている。
~夢(ゆめ)か現(うつつ)かアルツか、メタボの小谷野でした~