代表 小谷野幹雄のブログ

2021年09月02日東京芸術散歩 ~イサム・ノグチと世界バレエ~

小谷野です。

 

最近の東京散歩からです。

 

東京都美術館で「イサム・ノグチ発見の道」が、コロナ対策の予約制のもと開催されました。

 

イサム・ノグチ氏は日本人父と米国人母の間に生まれ、日本と米国の往復を繰り返し、世界文化を横断した感性は彫刻を始め、陶芸、製品デザイン、庭園設計まで多彩な才能を見せる芸術家です。

 

不思議なのは誰でも数あるノグチさんの作品の中で、必ずお気に入りを発見することです。

提灯型のAKARIシリーズは多くの人にも馴染みがある作品でしょう。

香川県高松のアトリエ、現在のイサム・ノグチ庭園美術館では、彫刻を中心に鑑賞が出来ます。

 

この東京都美術館の近くにある東京文化会館においては、こちらもコロナ対策のもとで、3年に1度の「世界バレエ・フェスティバル」が開催されました。

 

世界のトップバレリーナが上野に集まり、短い演技ですが次々と魅せました。歌舞伎で言う顔見せ公演、元旦寄席の顔見せ興行でしょうか。

 

古典作品だけでなく、「プロジェクションマッピング」などを使った現代バレエも斬新でした。こちらも歌舞伎でいうと、古典から抜け出した「スーパー歌舞伎」でしょうか。

 

個人的に惹かれたのは、「瀕死の白鳥」を演じたザハロワ(*)さんで、腕の関節数が人より多いと感じさせる表現力は異次元な魅力でした。

 

(*)スヴェトラーナ・ザハロワ:ウクライナ出身、ロシアのサンクトペテルブルグのマリインスキーからモスクワのボリショイに移籍。名実ともに世界トップのバレリーナといわれます。

 

余談ですが、このような芸術祭を企画運営する会社が、コロナ禍で経営の瀕死を訴え、寄付を募っている姿が印象的でした。

 

~文化芸術の灯は絶やさない、小谷野でした~

 

 

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